経営法務は、企業活動する上での法律に関する科目です。
当然ながら企業を経営する上では、様々な法律と関わります。
中小企業診断士の資格取得のためだけではなく、ビジネスで役に立つことも多くあります。
実際の法律は難解な日本語で書かれていますが、中小企業診断士試験では、そこまでの専門用語を覚える必要はありません。
「会社法」や「知的財産権」など毎年出題される法律を覚えればOKです。
暗記が中心で覚えるだけなので、独学でも全然問題ありません。
重要な個所を集中的に覚えて合格につなげましょう
目次
経営法務の勉強内容
勉強する主な内容は、以下のようなものです。
- 知的財産権(特許権、実用新案権等)
- 会社法(株式会社、事業再編、持ち分会社等)
- 契約(民法、消費者保護等)
経営法務は、基本的に暗記が重要になります。
私の場合、他の科目と同じように中小企業診断士 通勤講座の講座の学習から始めました。
テキストを読み、音声講座を耳で聞き、学習マップで視覚的に覚えます。
そして、もう一つ、表を使って覚えました。
※通勤講座の詳細はこちら⇒中小企業診断士 通勤講座
知的財産権は表で覚える
知的財産権には以下の5つがあります。
- 特許権
- 実用新案権
- 意匠権
- 商標権
- 著作権
どれも聞いたことがあると思います。
それぞれの権利の、対象、要件、存続期間などを覚える必要があります。
その際、まず基本となる特許権を覚えます。
特許権であれば例えば以下のような内容です。
- 対象:発明
- 要件:産業上利用可、新規性、進歩性
- 出願書類:願書、明細書、特許請求の範囲、要約書、図面(任意)
- 存続期間:出願日から20年
これを基準として、実用新案権、意匠権、商標権と比較して覚えます。
例えば意匠権ですと
- 対象:意匠(デザイン)
- 要件:工業上利用可、創作性
- 出願書類:願書、図面(必須)
- 存続期間:登録日から20年
となります。
これらを表にして、比較することで覚えやすくなります。
中小企業診断士 通勤講座のテキストには表があるので利用してみてください。
会社法は起業することを意識して
会社法では、株式会社の起業の仕方や制度などを覚えます。
株式会社の機関設計では、株主総会、取締役、取締役会、監査役などについて学びます。
企業に勤めていれば、ある程度身近な存在ではないでしょうか。
株式会社では、株式譲渡制限会社と公開会社という種類があります。
また、大企業(法的な基準がある)かそれ以外かの違いもあります。
それらの種類によって、取締役会を設置しなければならなかったり、監査役が必要だったりと、機関設計に影響してきます。
実際に自分が勤める会社にあてはめることで、理解が進みます。
さらに一歩進んで、自分が起業する場合はどのような機関設計にすべきか、などを検討することで格段に理解度が変わります。
ぜひ自分で起業することを意識してみてください。
事業再編も比較して覚える
会社分割や合併、株式交換、事業売却、M&Aなど、事業再編に関する言葉を耳にすることも多くなってきました。
合併にしても、新設合併と吸収合併があったりしますが、その違いなどは比較しながら覚えることで理解が進みます。
事業売却と会社分割なども比較して覚えましょう。
債権者保護手続きや承認方法などを、表にして覚えるのも一つです。
繰り返し問題を解く
最初に書きましたが経営法務は暗記が重要です。
これは経営情報システムや中小企業経営・政策にも通じます。
いきなりすべてを暗記するのはとても難しいです。
ですので、いつものように繰り返し問題集や過去問を解くことをおススメします。
また、スキマ時間を活用できる音声講座も有効です。
経営法務は覚えなければならない範囲が広いです。
繰り返し、地道に勉強することが合格への一番の近道だと思います。
スキマ時間を有効活用
全ての科目に共通しますが、通勤電車や営業中の移動時間など、スキマ時間を有効活用することが重要です。
一つ一つの移動時間はたいしたことありませんが、5分、10分程度であっても問題をいくつか解くことができます。
⇒スキマ時間の活用法についてはこちら
私が利用していた通勤講座では、スマホ対応のテキストや問題集があったので、電車の中ではいつも利用していました。
そして音声講座もあったので歩いて移動中は講義を2倍速で聞いたりしていました。
通勤講座はスキマ時間を有効活用できるのでオススメです。
無料講座もあるので試してみてください。↓↓
スキマ時間を使い、繰り返し勉強することで覚えやすくなります。
この積み重ねが重要ですので、ぜひスキマ時間を有効活用してください。
一次試験科目別勉強法