中小企業診断士の1次試験、2次試験を合格してもまだ中小企業診断士の資格取得はできません。試験に合格した後に、合計15日間以上の実務補習または実務従事を経験しなければならないのです。
一般的には、中小企業診断教会が主催する、実務補習を15日間受けることにあると思います。
2次試験に合格したら、その後申し込みをします。
だいたい2月から開始されます。
実務補習の受講パターン
すぐに資格所得したいなら、2月~3月にかけての15日間コースを受けます。
ただし、平日も休みを重ねなければならないため、サラリーマンにはちょっとハードルが高いかもしれません。
一気に有給休暇をとるのが難しい人は、まず2月の5日間コースを受け、その後7月、8月、9月でまた5日間コースを2回受けるというのが一般的です。
実務従事に向けての心構え
ちなみにこの実務補習はけっこうハードです。
実務補習は5~6人のグループになり、1グループに指導員というベテランの先生がついてくれます。
そして、実際の中小企業に訪問し総合診断を行います。
とはいえ、試験を受かったばかりの中小企業診断士の卵たちにとっては、何をしていいかわからない状態で始まります。
指導員の先生に従って、いろいろと段取りをし、怒涛のようなヒアリングをします。
また、様々な統計データなんかも収集したりします。
そして、なんとか提案をまとめていきます。
おそらく日常的な仕事とは、種類が違う仕事をしなければならなくなると思います。
ですので、けっこうハードです。
仕事を終えて帰宅した後、深夜まで作業をしたりもしますね。
しかも、相手の企業にとっては、貴重な時間を費やし打ち合わせをしたりするわけです。
実務補習を受ける側とはいえ、コンサルタントとしての第一歩です。
プロフェッショナルとしての気構えが必要となります。
試験に受かっただけで、コンサルタントとしては右も左も分からない状態かもしれません。
しかし、資格取得のためにという気持ちで、ヘラヘラとしていてはダメなのです。
でも、初めてのコンサルティングというところでは、自分の成長に繋がる時間という実感もあります。
そういう意味では、つらいけど自分を成長させるための時間だと思って頑張って、そして楽しんだ方がいいです。
実際、私もあの時の経験は今の糧になっていると実感してます。
半人前以下のコンサルタントとはいえ、自分の知識や経験で相手の役に立つと思われることは提案書に盛り込みました。
その時のことを忘れないようにメモを取ることをおすすめします。
私もブログでその一部を公開しています。
実務補習の実体験と、実務補習で使ったデータは以下をご覧ください。
けっこう役に立つと思いますよ。
これから実務補習を受けられる方は、資格取得のために仕方なくやる。
というのではなく、自分の経験、実績のためにやると考えて取り組んでみてください。
なお、実務補修以外に実務従事という手もあります。
実務従事については以下をご覧ください。
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