中小企業診断士2次試験は、与件文を読み、設問に対する回答を記載する論述形式です。
そして、模範解答が発表されないので、どう勉強すればいいのかわからなくなってしまうのも事実です。
私自身も確固たる答え、理論をもっているわけではありませんでした。
しかし、合格できたのは自分なりのノウハウを身に付けたからです。
基本的には課題に対する回答を記載する試験なので、特定の課題に対しての特定の解答、言ってみればキーワードが分かっていると合格しやすくなるのです。
目次
事例3:運営管理のキーワード
2次試験の事例3は主に運営管理が中心です。
私が過去問9年分の回答を繰り返し行った中で、注目したキーワードは以下となります。
生産体制に関して
- 一貫生産体制が強み
- 生産統制
- 稼働率を向上
- 生産リードタイム短縮
- 需要変動に柔軟に対応できる体制
- 仕掛品を減少
- 部門間の情報共有
- 進捗・現品・余力管理
生産計画に関して
- 需要予測の精度を高める
- 製販会議で情報共有
- 計画見直しを頻繁に
顧客要望に関して
- 納期遵守
- 短納期化
- 顧客要望をDB化
- 顧客満足度向上
組織・人事に関して
- 多能工化
- ジョブローテーション
- 技術継承
- マニュアル化
- OJT
- 営業部門の強化
これが全てではありませんがこのようなものです。
企業の目的は何か
企業の目的は収益を上げることです。
したがって、回答に書く助言はその最終目的につながるストーリーが必要です。
例えば、製販会議を頻繁に行う施策を提案するとした場合は、
製販会議で情報共有⇒生産計画の更新頻度向上⇒変動に対応できる柔軟な生産体制⇒納期遵守⇒顧客満足度向上⇒売り上げ増加⇒収益向上
と言うように、最終的に収益が上がることを意識する必要があります。
プロセスを書く
二次試験は、与件文に書かれている企業に対するコンサルティング能力を問われています。
したがって、その企業に対して役に立つ助言・アドバイスするをする必要があるのです。
上記のように、最終的な目的は収益向上です。
他の要素は、その最終目的のためへプロセスだと考えるべきなのです。
ですから、解答は収益向上のためにどうするべきか、そのためには何が問題となっているか、ということを考え、解答すべきなのです。
私は生産統制(進捗・現品・余力管理)もけっこう使いました。
生産統制の強化⇒納期遵守⇒顧客満足度向上⇒売上向上⇒収益向上、などけっこう使えます。
文字数の制限があるので、どこまで書くかは考えなければいけませんが、このように最終的な企業の目的に合わせた論理的な構成で書くことが大切です。
まとめ
ここに書いたことはあくまでも例にすぎません。
その年の与件文、設問により変化します。
しかし、根底にあるのは企業の課題を見つけ出し、それに対する助言を行うということです。
そのような視点をもって、全体を把握し、一貫性をもった回答をすることで合格に近づけると思います。
ここではキーワードを中心に書きましたが、具体的な答案作成手順については以下をご参照ください。
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