中小企業診断士 二次試験のおすすめのテキストと勉強法

二次試験

中小企業診断士の資格取得のためには、一次試験合格後、二次試験も合格する必要があります。

中小企業診断士の二次試験は、勉強がしにくい試験です。
論述形式であり一次試験のように明確な答えがなく、また正式な模範解答や点数配分がないためです。
特に独学だと人の意見も聞けないので、手探りでした。

勉強法についても明確にこれをすればよいというものもありません。
ですが、参考までに独学で一発合格した筆者の勉強法について、書いていきます。

benkyo

なお、筆者の二次試験の総勉強時間は200時間ほどです。

目次

まず二次試験の過去問を解く

まずは過去問1年分を解きました。
実際の試験同様に80分を計って答案を作ります。
何も前知識はない状態です。

与件文を読み、設問を読んで答えを書きます。

一次試験の知識の中から、これだと思うことを中心に書いていました。
結果としては、時間がかかるし、内容もまとまっておらず、独りよがりな回答となっていたと思います。

ここでのポイントは、二次試験でどのような問題が出るかを知ることです。
そして、自分の実力を知ることです。
うまくいかなくても気にする必要はありません。

想像以上に、二次試験の過去問では自分ができないことを知るはずです。
自分ができないことを知ることで、テキスト・参考書や講座などで書いている内容が、頭に入るようになります。

二次試験におすすめのテキスト・参考書

自分の実力を知った後は、講座やテキスト・参考書で、二次試験の考え方や答案作成法、キーワードなどを学びましょう。

筆者が利用したテキスト・参考書等をご紹介します。

中小企業診断士2次試験 世界一やさしい答案作成術

与件文を素直に読み、抜き出すことを重視しています。
非常にわかりやすい内容ですのでおススメです。

ふぞろいな合格答案シリーズ

過去の実際の受験生の二次試験の答案が数多く載せられています。
合格者、不合格者での答案の違い、そこから見えてくる傾向などが把握できます。
絶対に参考にしたほうがよい本です。

なるべくいろいろな本や解答に触れてください。
そして多面的に考えられるようになることが重要です。

中小企業診断士 通勤講座

解答を導くための与件文の読み方、ロジックがわかりやすく説明されています。
ただし、二次試験だけで考えると物足りないです。
一次試験とのセットであればおすすめです。

中小企業診断士 通勤講座

繰り返し過去問を解く

参考書を勉強することで、なんとなく答案作成法がわかってきます。
しかし、自分のものにするためには繰り返し、過去問を解くしかありません。
そして、自分なりの答案作成手順を作り上げる必要があります。

過去問を解く際は、必ず時間は計ってください。
二次試験は時間との勝負です。
自分なりのペースをつかむためにも必ず時間を図りましょう。
できれば、練習の際は5分余裕を見て、75分で終わるように訓練しておいた方が効果的だと思います。

筆者は7年分の二次試験の過去問を、3回ずつ以上こなしました。
平日は事例1つ、土日は事例2つ~4つこなすようにしていました。
事例1つの回答時間が80分、そしてその後、ふぞろいシリーズなどで他者の回答と見比べるので、1事例につき2時間以上はかかります。

ですが、答案作成中は「時間が足りない」、という思いが強いのであっという間です。
勉強を習慣づけることが重要です。

キーワード、定番文

二次試験の事例1~3の答案作成の際は、自分なりのキーワード、定番文を作ることが重要です。そうすることで

  • 与件文からキーワードを見抜く
  • 文章構築が早くできる
  • 制限文字数内の短い文章をまとめられる

というようなメリットが出ます。

キーワードの例
  • 差別化
  • 高付加価値化
  • 顧客満足度
  • 固定客化
  • 売上拡大

二次試験で効果的なキーワードは、いくつもあるので自分なりのキーワードを作り上げておきましょう。
ちなみに同意語であればなるべく文字数が少ないものを利用する方が良いと思います。

  • モチベーション→士気
  • ロイヤルティ→愛顧

というようなことです。
文字数制限で、だいたい文字数をどう削ってまとめるかが重要な場面が多いので、このようなテクニックも覚えておいて損はないです。

定番文の例
  • ○○により差別化し、高付加価値化を図る
  • ○○により顧客満足度を高め固定客化し、売上増大につなげる

というように自分なりの定型文を作ってしまうことで、文章構築の時間短縮が図れます。
ここで重要なことは、最終的に何を表現すべきか、目的を身威嚇にすることです。

上の例で言うと
顧客満足度を高める→固定客化
というところで終わるのではなく、
顧客満足度を高める→固定客化→売上増大
と、最終的な目的までつなげることが重要です。

ただ、なんでもキーワードを繋げればいいわけではないので、設問で問われているポイントを重視しましょう。

このようなキーワードについて、まとまっている本を紹介しておきます。

中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識

キーワードが網羅的に記載されています。
全部を覚えるというよりは、自分なりのキーワードをピックアップするための道具と考えてください。

速読、速記

二次試験は時間との勝負です。
事例1~3の与件文は結構なボリュームがあります。
なるべく早く読むために、普段から文章を早く読む練習をしましょう。
過去問だけでなく、新聞や本なども普段から意識して読むのがよいと思います。
もちろんただ単に早く読めればいいわけではなく、キーワードをピックアップできるようにすることが重要です。

実は筆者は読むスピードが遅いです。
小説などはどうしても細部まで読んでしまう傾向がありました。
ですが、二次試験についてはざっと流し読みして、キーワードをピックアップできるように訓練を重ねました。

また、早く書くことも必要となります。
現代は、PCで書くことが多くなったため、なかなか文章を書く機会がありません。
なるべく過去問をこなし、多くの文章を書き、筆記に慣れましょう。
漢字が読めてもかけないことも多いので、そこも含めて慣れましょう。
細かいポイントですが、字数制限があるため、なるべく

筆者は腱鞘炎になりそうで怖かったですが、大丈夫でした。
やりすぎではいけませんが、早く書けるにこしたことはありません。

二次試験の模試を受ける

二次試験も模試があります。
できれば、一回は受けておいたほうがよいでしょう。

以下のような資格学校で受けられます。
資格の学校TAC<中小企業診断士>各種コース開講

正直なところ、模試と実際の試験のレベルは違います。
資格学校の模試は、自分たちの授業にそった問題を出していると思われますし、採点基準もそのように感じます。

それでもおススメするのは、やはり慣れるためです。
家で過去問を解くのと、試験会場で知らない問題を解くのとでは緊張感が違います。

また、細かいことですが、二次試験ではメモ用紙はありません。
問題文を破ったり、ホッチキスを取ってバラバラにして、メモ帳を作る必要があります。
そのようなことも実際に経験してみておいたほうがよいと思います。

二次試験合格への道

いずれにしろ、二次試験に確実な近道はないです。
地道に過去問を解き、他の人の回答と見比べ、いいところを吸収していってください。

二次試験 事例Ⅰ~Ⅲ答案作成手順はこちら

二次試験 事例Ⅳ答案作成手順はこちら

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