中小企業診断士の資格を取得するためには、一次試験合格後、二次試験に合格する必要があります。
中小企業診断士試験の一次試験から二次試験までの期間は約2ヶ月半です。
時間があるような、ないような。。。
いつから二次試験の勉強をするのがよいかは悩むところです。
特に独学ですと、どタイミングから始めるべきか、スケジュール感がわからないと思います。
- 一次に受からなければ、二次の受験資格もないから、一次が終わるまでは一次に注力する
- 二次試験も見据えて事前に勉強を開始しておく
目次
一次試験受験前から始める
どちらがいいかというと、一次試験の受験前から二次試験の勉強を始めることをおススメします。
理由は
- 2ヵ月半では勉強時間が足りない
- 予め二次試験の準備しておくことで、心にゆとりができる
- 二次試験を意識することで、一次試験の学習効果も上がる
二次試験がどういうものかは早めに知っておいたほうがよいです。
過去問1年分だけでも良いのでやっておくことをおススメします。
なお、私が利用した中小企業診断士 通勤講座の一次試験科目の学習順序は、二次試験との関連が深いもの順となっています。
科目の重要度がわかり、二次試験も視野に入れた勉強がしやすい教材でした。
通勤講座でも、二次試験を意識して一次試験を学習することを推奨しています。
二次試験の内容
二次試験では事例1~4の4つの試験があります。
各事例は概ね以下の一次試験科目とリンクしています。
- 事例1:企業経営理論(組織論)
- 事例2:企業経営理論(マーケティング理論)
- 事例3:運営管理(生産管理)
- 事例4:財務・会計
ただ、上記はあくまでも主題なので、他の分野も関係してきます。
情報システムが絡むこともありますし、法律問題が絡むこともあります。
一次試験で培った知識を活用できるかが試されるともいえます。
しかも、一次試験の知識があればよいというだけではありません。
二次試験はいわゆる論述形式です。
与件文に企業の具体的な記述があり、設問ではその企業の課題や助言を記載することとなります。
二次試験に必要なこと
私が考える二次試験に合格するために必要なものは以下のものです。
- 与件文を正しく読む読解力
- 一次試験で学んだ知識
- 知識と課題解決を結び付ける力
- 要点をまとめる文章構成力
- 自分なりのパターンの確立
- 時間配分の確立
特に、与件文を正しく読むということは重要です。
二次試験では時間が足りません。
じっくり与件文を読む暇はありません。
短時間でしっかりとポイントをおさえる必要があります。
そして、設問が与件文のどこに関係しているのかを紐付けるのです。
多くの設問の答えは与件文の中にヒントがあります。
ですので、与件文を素直に読むことが重要です。
なるべく多くの答案を読む
一次がマークシート形式で完全に答えがでます。
しかし、二次の論述ではどのような答えが正しいか、どのような記述で何点取れるかがわかりません。
模範解答も採点基準も公表されていないです。
いろいろな学校や参考書でもそれぞれ模範解答が違います。
明確な答えがわからない、というのが二次試験の難しいところです。
では、どう勉強すればよいか。
- 基本は過去問を数多くこなすこと
- 多くの人の答案に触れること
が重要です。
私の場合は、過去7年分の過去問を3回ずつこなしました。
そして、ひとつの模範解答だけでなく、なるべく多くの答案と見比べました。
私が利用したおすすめの参考書
グループで勉強会を開き、指摘しあって合格を勝ち取った人も多いと思いますが、私の場合は完全に独学です。
その際、多くの答案と見比べるために、いくつかの参考書やWebサイトを見ました。
その中でもおススメのものをピックアップしました。
一次試験でも利用した通勤講座
解答を導くための与件文の読み方、ロジックがわかりやすく説明されています。
ただし、これだけでは不十分なので他のものも見るべきです。
中小企業診断士2次試験 世界一やさしい答案作成術
与件文を素直に読み、抜き出すことを重視しています。
非常にわかりやすい内容ですのでおススメです。
ふぞろいな合格答案シリーズ
過去の実際の受験生の答案が数多く載せられています。
合格者、不合格者での答案の違い、そこから見えてくる傾向などが把握できます。
絶対に参考にしたほうがよい本です。
いずれにせよ、なるべく多く過去問をこなしましょう
これが正解という解答法はありません。
与件文への線の引き方、時間配分、記述法など人それぞれです。
他の人の考え方や答えを参考とし自分なりの答案作成法を見つけ出してください。