中小企業診断士の一次試験、最後の科目が中小企業経営・政策です。
中小企業政策は中小企業への様々な支援策、補助金などが学べるので、資格取得後、実際に中小企業に対してコンサルを行う上でも使えることが多い科目です。
ある意味一番勉強しにくいかも知れません。
しかし、独学でも十分に合格点は狙えます。
目次
中小企業白書
中小企業経営・政策はの問題の多くは、中小企業庁が出している中小企業白書に絡んでいます。
中小企業診断士になるのですから、中小企業についてまとめている白書が中心になるのは当たり前と言えば当たり前ですね。
一点、注意点があります。
私は最初勘違いしていたのですが、試験に出る対象となる中小企業白書は、受験年度の前年のものとなります。
例えば、私は2014年度に受験しました。
ですので、対象となる白書は2014年版ではなく、2013年版です。
ちなみに2013年版には2012年度のことが書いています。
私は勘違いして2014年版が出た時に、一通り読みました。
もちろん無駄ではないのですが。。。
私が勉強で利用した中小企業診断士 通勤講座でも2013年版をもとにしていました。
やはりテキストは正しいです。
統計情報を覚える
中小企業白書ではさまざまな統計情報があります。
例えば以下のようなものです。
- 製造業、卸売業、小売業、サービス業の企業数
- 起業する時の課題(1位資金調達、2位各種手続き等)
- 小売業の事業所数、従業者数、販売額の推移
ニュースや新聞でなんとなく知っていることもありますが、全然知らない統計情報も数多くあります。
これらの統計情報を覚えないと答えられない問題がけっこう出ます。
そのためこれらの情報を覚えることが重要となります。
経営法務や経営情報システムと一緒で、暗記が重要となります。
とはいえ、中小企業白書の内容全てを暗記することは不可能です。
テキストや学校の授業などはおそらく重要と思われることを重点的に学習できるようできていると思うので、うまく活用してください。
もちろん私が利用した中小企業診断士 通勤講座でも重要な点を抑えていました。
ただ、最初に中小企業経営・政策は一番勉強しにくいと書きましたが、中小企業白書は毎年発行されるものです。
そのため勉強すべきポイントは毎年変わりますし、法律も変わります。
また、出題形式が変わる可能性もあるのです。
ですので、テキストや授業だけではなく、中小企業白書を少なくとも2回は読んで、ある程度覚えておいたほうがよいと思います。
中小企業政策のポイント
中小企業政策で学ぶこととして、様々な法律や支援策があります。
まず、中小企業の定義については100%覚えておきましょう。
表にすると覚えやすいです。
様々な条件の企業が中小企業に当たるかどうかという問題が必ず出ます。
中小企業基本法の概要及び中小企業憲章、行動指針も覚えておいたほうがよいです。
100%覚える必要はありませんが、文言を見てこれは行動指針に含まれていたな、と思い出せるくらいにはしておいたほうがよいです。
また、様々な支援内容についても覚えておきましょう。
様々な法律をもとにした、様々な公的支援があります。
条件や支援の額など、表などにまとめて覚えるほうがよいです。
ここで注意点があります。
支援の基となる法律が変更となることがあります。
統計問題は前年の白書が元となっていますが、法律については受験する時点での法律が適用されます。
まあ、当たり前ですよね。
現時点で適用されない法律を覚えてもしょうがないですから。
例えば私が受験した際には、消費税も変更されていましたし、中小企業投資促進税制の控除額も変更されていまし、他にもいくつか変更がありました。
受験される際は予め法律が変更されていないかを確認したほうがよいです。
学校などでは教えてくれると思いますが、独学の方は抜けが内容自分で確認しておくとよいでしょう。
自分が起業することを意識して
経営法務でも書きましたが、自分が起業することを意識して勉強することで、中小企業政策についての理解が進みます。
自分が起業するとしたら、資金調達のためにどのような支援を受けるべきか、と考えると真剣さが出ます。
日本政策金融公庫の一般貸し付けもあれば、中小企業新事業活動促進法を活用する手もあります。
また、中小企業投資促進税制を活用して設備投資する手もあります。
そのような方法を覚えておけば、実際に自分が起業する、あるいは新事業展開をする時などに、有効活用ができます。
起業しなくても、お勤めの会社で助言ができるかもしれません。
当事者意識をもって勉強することで、覚えやすくなりますので、試験のための勉強ではなく、自分のための勉強にしてみてください。
問題を解くとともに白書を読む
基本的にはテキストや講座などで学習した後は、繰り返し問題を解くことが重要です。
ただ、中小企業経営・政策については、白書が中心となります。
ですので、時間がある時に白書を読むことをおススメします。
今はインターネットで簡単に読めます。
流し読みでもよいので、2回、3回と読んでおきましょう。
スキマ時間を有効活用
全ての科目に共通しますが、通勤電車や営業中の移動時間など、スキマ時間を有効活用することが重要です。
一つ一つの移動時間はたいしたことありませんが、5分、10分程度であっても問題をいくつか解くことができます。
また、中小企業白書をさらっと読むこともできます。
私が利用していた通勤講座では、スマホ対応のテキストや問題集があったので、電車の中ではいつも利用していました。
そして音声講座もあったので歩いて移動中は講義を2倍速で聞いたりしていました。
特に中小企業政策では暗記すべきことも多いので音声での勉強は有効です。
通勤講座はスキマ時間を有効活用できるツールが揃っているのでオススメです。
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スキマ時間を使い、繰り返し勉強することで覚えやすくなります。
この積み重ねが重要ですので、ぜひスキマ時間を有効活用してください。
一次試験科目別勉強法