中小企業診断士2次試験は、与件文を読み、設問に対する回答を記載する論述形式です。
そして、模範解答が発表されないので、どう勉強すればいいのかわからなくなってしまうのも事実です。
私自身も確固たる答え、理論をもっているわけではありませんでした。
しかし、合格できたのは自分なりのノウハウを身に付けたからです。
基本的には課題に対する回答を記載する試験なので、特定の課題に対しての特定の解答、言ってみればキーワードが分かっていると合格しやすくなるのです。
目次
事例1:組織論のキーワード
2次試験の最初、事例1は主に組織論です。
企業を経営する上では、組織化することは大切です。
私が過去問9年分の回答を繰り返し行った中で、注目したキーワードは以下となります。
従業員に関して
- モラール
- モチベーション
- 忠誠心
組織に関して
- 経営理念
- シナジー
- ノウハウ
- マニュアル化
- 標準化
- 権限移譲
- 能力開発
- 経営資源の重複
- 管理職の育成
- 組織文化
評価制度
- 評価の透明化
- MBO
- 成果報酬
- 表彰制度
- 社内コンテスト
マーケティング
- 差別化
- 高付加価値化
- ブランド
- 顧客愛顧
- 再来訪
- 顧客満足度
- 優良顧客
- 固定客
- 囲い込み
- 競争回避
- ノウハウ
- 購買単価
- 関連購買
- 顧客ニーズ
これが全てではありませんがこのようなものです。
企業の目的は何か
ここで、気づかれた点があると思います。
それは、マーケティング寄りのキーワードが多いと言うことです。
ある意味これは当たり前のことなのです。
なぜならば、企業の目的は収益を上げることだからです。
例えば、従業員の透明な評価制度を作るはなんのためかと言うと、
評価精度⇒モラール向上⇒サービス品質向上⇒顧客満足度向上⇒購入頻度向上⇒売上向上⇒収益向上
と言うように、最終的に収益が上がるためです。
そのためには、差別化や高付加価値化、顧客囲い込みなどのマーケティング用語は欠かせないのです。
事例1は組織論だからとおろそかにしてはいけません。
このように最終的な企業の目的に合わせた論理的な構成が必要となってきます。
プロセスを書く
二次試験は、与件文に書かれている企業に対するコンサルティング能力を問われています。
したがって、その企業に対して役に立つ助言・アドバイスするをする必要があるのです。
上記のように、最終的な目的は収益向上です。
他の要素は、その最終目的のためへプロセスだと考えるべきなのです。
ですから、解答は収益向上のためにどうするべきか、そのためには何が問題となっているか、ということを考え、解答すべきなのです。
ちなみによく使うフレーズとしては、「モラール向上」⇒「品質向上・効率化」というところでしょう。
その後の、顧客満足度向上や売上アップなどは設問によってどこまで書くかが変わります。
ちなみに、最終問題は助言系であることが多いので、収益向上、売上アップなど最終的な文言を記載したほうが良いと思います。
まとめ
ここに書いたことはあくまでも例にすぎません。
その年の与件文、設問により変化します。
しかし、根底にあるのは企業の課題を見つけ出し、それに対する助言を行うということです。
そのような視点をもって、全体を把握し、一貫性をもった回答をすることで合格に近づけると思います。
ここではキーワードを中心に書きましたが、具体的な答案作成手順については以下をご参照ください。
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