中小企業診断士の勉強ではいろいろなフレームワークを勉強します。
以前も書きましたが、フレームワークを使うことで切り口を明確化することができます。
⇒フレームワークについての記事はこちら
人間は何の制約もない条件だと選択肢が多すぎて、思考が停止してしまいます。
そこでフレームワークを使うことで、アイデアが出やすくもなってくるものです。
そのフレームワークの中でも有名なのがSWOTです。
様々なフレームワーク
中小企業診断士として勉強する中で、以下のような様々なフレームワークを勉強します。
- SWOT
- 3C
- 4P
- 5Force
- QCD
- MECE
- AIDMA
- PPM
- アンゾフの成長ベクトル
などなど、これ以外にもいろいろとあります。
SWOT分析は使えるか?
このように色々あるフレームワークですが、使いやすいものと使いにくいものがあります。
中小企業診断士の実務補習などでも、一番使うのはSWOTですね。
強み、弱み、機会、脅威の四つで分析します。
ただ、正直に言うとこのSWOT分析は、現場では使いにくいフレームワークです。
というのも、何が強みで何が弱みかは、見方によって変わるからです。
例えば、会社が小さいことは強みでしょうか、弱みでしょうか。
確かに大企業に比べ、資金力など経営資源が少ないので「弱み」と考えられます。
しかし、意思決定が早くスピード感があるという意味では「強み」ともいえます。
安定感などを求める顧客に対しては、小規模は「弱み」になるかもしれません。
しかし、柔軟に対応してくれるという価値を望む顧客に対しては、小規模は「強み」になり得るわけです。
機会と脅威についても同様です。
見かたによって機会なのか脅威なのかは変わってくるのです。
というわけで、中小企業診断士の実務補習ではやむなく使わなければならないSWOT分析ですが、実際の現場では使いにくいです。
私以外にも実際にコンサルティングを行っている人の中では同じような意見が多いですね。
もちろんSWOT分析がまったく使えないというわけではありません。
ただし、SWOT分析を使うときには、視点によって変わるということに注意をして使ってください。
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