中小企業診断士 実務補習の流れ

実務補習

中小企業診断士の一次試験、二次試験に合格しても、それだけで中小企業診断士の資格が取れるわけではありません。
実務をこなして、はじめて登録できるのですが、そのための実務補習が用意されています。

中小企業診断士の実務補習、やったことがない人は何をすればいいかわからないと思います。

jitsumu3

内容はけっこうハードなので、少しでも事前準備ができると少しは楽になります。

参考までに私の体験した実務補習の流れを紹介します。

目次

私が体験した実務補習の大きな流れ

数日前:指導員からの事前連絡
1日目:オリエンテーション、ヒアリング、競合調査等
2日目:ワークショップ、方向性の決定
自主学習期間:資料作成
3日目:資料読み合わせ、指摘、修正
4日目:最終資料作成
5日目:印刷、報告書提出、報告会

実務補習の詳細

1週間程度前

指導員の先生からメールでご連絡いただきました。
そして、メールで班のみんなに挨拶。
その後数回メールをいただき、診断先企業様(私の場合は私は店舗系企業)の情報と事前準備の助言をいただきました。
具体的には、その店舗周辺の競合店、人口動態、業界の動向など外部環境に関する二次データの取得です。
ただ、正直言ってどこでデータを見つければいいかわからず、あまり調べられませんでした。

1日目

9:00
東京会場に到着

9:30
初めての人向けにオリエンテーション。
機密情報の取り扱いについて、繰り返し言われます。
守秘義務は守りましょう。

10:00
各班にわかれて、ここで初めて顔を合わせ、まずは自己紹介です。
私の班は29~42歳の6人(女性1名)で、比較的年齢が近い班でした。
指導員の先生から、まず役割分担をするように指示されました。
まず班長決めですが、これは指導員の先生が指名されました。
私ではなかったです。
その後、午後からのヒアリングに向け、どの項目を誰がヒアリングするか担当決め。
また、競合店調査目を行うため、対象とする競合店と調査項目も決定。

11:30
診断先がやや郊外のため、あわただしく移動開始。
移動中はヒアリング項目を見ながら、質問内容を予習です。

12:30
駅に到着。
ヒアリング前に、競合店調査へ。
外観や内装、接客態度などをなるべく点数化します。

14:00
診断先に到着。
まずは店舗の外観の写真、続いて内装を写真撮影。
そしてヒアリング開始です。
実際の経営者様とのお話ですので、重みがあります。
時間が足りないのでポイントを抑えた質問が重要ですが、初めてなので無理でした。

17:00
ヒアリング終了。
2時間のはずが3時間かかりました。
その後、その店舗のサービスを受けながら、みんなで評価。

19:00
競合店調査。
二手に別れ、さらに競合店調査。

21:00
初日終了 帰宅。

2日目

8:50
会場で場所取りです。
席自由なので早めによい場所をとることも重要です。
ホワイトボードがあるとよいですが、残念ながら確保できませんでした。

9:00
競合店調査の報告。
調査の意見を出しあい、数値化して表を作成。

9:30
ワークショップ開始。
指導員の先生が模造紙と大き目の付箋を配ってくれました。
付箋に商品や店舗、販促など、項目ごとに強みや弱みを書いて模造紙に張っていきます。

11:30
昼食
混む前に早めに食事です。

12:30
ワークショップ再開。
項目が多いのでけっこう時間がかかります。
SWOT分析できるように、強み弱みを分類。
が、実際はそう簡単には切り分けられないので、指導員の先生のアドバイスをいただきました。
その後、課題の抽出、提案の方向性をざっくり決定。

16:00
担当分け
メンバーがどのパートの資料を作るか担当わけをします。
ちなみに私はWebマーケティング関係の仕事経験があったので、販促になりました。
銀行の人が財務になったりと、主に得意分野で振り分ました。
※ただ、次回は別のパートをやりたいと思います。

16:50
会場撤収

17:00
居酒屋へ
メンバーとの懇親会。
仲良くなるためにはやはり懇親会は大切ですね。

21:00
解散

22:00
帰宅
班の情報共有ツールの管理を任されたので、酔っ払いながらも設定
サイボウズLiveを利用しました。

自主学習期間

2日目が終わると、約一週間自主学習期間です。
私は、土日は朝9時~夜中1時頃まで、平日は帰宅後8時頃~夜中1時頃まで資料作成してました。

苦労したのは統計データ集めです。
どこからデータを見つけてくればよいか、どのようなデータを使えばいいかなど、けっこう手探りでした。
実務補習で使える統計データをまとめてみました。

各自適当なタイミングで、作成中の資料をサイボウズLiveにアップ。
私は進捗がわかるように毎日途中の資料をアップしてました。
掲示板機能を使って、コメントのやりとりや指導員の先生からの指摘が入ります。

3日目

8:50
場所取り
1週間ぶりにメンバー再会です。
ホワイトボードは確保できず。

9:00
各自作成した資料発表
指導員の先生からアドバイス(厳しいダメ出し)をいただきます
「切り口がわからない」「言葉が難しくて伝わらない」「分析と提案がごっちゃになっている」などなど。
ページ数が規定を大幅に超えているため、重複している部分などはばっさり切っていきます。
昼食をとったあと16:50までそのような状態が続きます。

17:00
解散後自宅で資料の修正
指摘されたことをできるだけ修正して夜中2時アップして就寝。

4日目

9:00
集合
修正版を読み合わせしますが、まだまだ指摘事項が多い状態です。
そして、各自資料を修正できた順に指導員の先生の添削を受け最終版をアップします。

16:50
だいたいの資料をなんとか仕上げ、会場撤去。
しかし、資料の統合ができておらず居酒屋へ。

17:10
居酒屋でWordファイル統合、目次作成、表紙作成
ウーロン茶を頼み、作業です。早くビールが飲みたかった。
全ファイルの統合、番号の振り方や、インデントの調整などを実施
Macで作られたWordを統合すると、書式が崩れやすいので注意です。
ページ数がオーバーしているので、細かい修正を加えページ数を極力削減します。

19:30
終わりが見えてきたのでビールを飲みながら作業します。

21:00
一応作業終了してアップ。
指導員の先生が最終チェックしていただきます。

23:00
とりあえず解散
風呂で翌日の報告会での発表練習

5日目

8:30
集合、カフェで資料の最終確認
ずれているところや誤字もあるが、多少の誤りはあきらめました。

9:30
印刷屋に行き、提出用資料を印刷
印刷係以外は発表の練習です

11:30
中小企業会館で資料提出
証書受領

12:00
報告会のため移動

14:00
報告会開始
1時間半ほどで一通りの報告
「現場がわかっていない」という厳しいお言葉ももらいました。
でも、「これはすぐにでもやりたい」との言葉もあり、少しは役に立てたかもと思います。

17:00
報告会終了

18:00
打ち上げ開始!
このときとばかりに飲みまくる。

21:00
解散

と、かなりハードな12日間でしたが、非常に勉強になりました。
ある程度のポイントが見えてきたので、次回からはもうちょっとお役に立てる提案をしていきたいと考えます。

そのポイントは別で書こうと思います。

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