中小企業診断士の資格取得のためには、一次試験合格後、二次試験も合格する必要があります。
一次試験はマークシート方式ですが、二次試験は論述形式です。
二次は時間との勝負となるため、効率的に答案を作成する必要があります。
独学だったので、どうすればいいかは思考錯誤しました。
事例1~3はほぼ同じ形式、事例4(財務・会計)だけ形式が違います。
そういう意味では、事例1~3の基本的な対策は同じと言えます。
なるべく多くの過去問を解くことが重要です。
そして自分なりの答案作成手順、重点キーワードなど、自分のスタイルを作り上げることが必要です。
自分なりのフレームワークが重要とよく言われます。
参考までに、独学の私が導き出した事例1~3の解答作成手順をご紹介します。
筆者の答案作成手順
- 与件文をざっと読む
- 気になったキーワードに鉛筆で線を引く
- 設問を読む
- 各設問に関係する与件文の文章にマーカーを引く
(設問ごとに色を変える) - 鉛筆で線を引いたがマーカーが引かれていないところがあれば、設問を見直す
- マーカーを引いた文章から各設問のキーワードを抜き出しメモする
- 解答の全体像を決める
- 設問ごとのキーワードの中から、答案に使うキーワードを抜き出す
- 解答の文章を頭の中で組み立てる
- 解答用紙に解答を書く
※8~10は設問毎に繰り返す
事例1~3はこの手順で答案を作成していました。
しかし、最初からこの手順だったわけではありません。
過去問を繰り返すうちに、この手順が一番自分に合い、効率的だと分かったのです。
ちなみに初めて過去問を解いたときは何もわかっていなかったので以下のような手順でした。
- 与件文を読む
- 設問を読む
- 与件文を読み返してキーワードを抜き出す
- 解答の下書きを作る
- 文字数を数えながら推敲する
- 答えを書く
※2~6を設問毎に繰り返す
書き直しが多いまとめきれない、時間が足りない、といった状況でした。
その後、テキストやいくつかの参考書などを参考にして、どのような答案作成手順があるかを知りました。
筆者が利用したテキスト・参考書
世界一やさしい解答作成術で、解答は与件文から抜き出すのが基本であることを学びました。
ふぞろいな合格答案シリーズで、多くの回答を見て多面的に捉えることを学びました。
これらを参考とし、繰り返しとくことで、自分なりの重点キーワード、定番の文章、文章構成が確立できました。
そして、下書き無しでも、だいたい制限文字数で収まる文章が頭の中で組み立てられるようになりました。
一次試験もそうですが、二次試験はより過去問を繰り返し解くことが重要です。
自分に合う答案作成手順を
私の答案作成手順はあくまでも私にとって一番やりやすいものです。
与件文より先に設問を読む人もいます。
マーカーもSWOT(強み、弱み、機会、脅威)で色分けする人もいます。
マーカーを使わず線だけ引く人もいます。
回答の下書きを書く人もいます。
設問順ではなく、最後の設問から回答する人もいます。
どの手順がよいか、正解はありません。
講座や参考書やいろいろな人の体験などに触れてみてください。
そして、過去問を繰り返しときましょう。
そうすることで、自分に一番合う答案作成手順が出来上がります。
なお、事例Ⅳだけは他のものと違うので別に記載しております。
⇒二次試験 事例Ⅳ答案作成手順はこちら