中小企業診断士は経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。
中小企業診断士の資格取得を目指す人にとっては、その難易度は気になるところだと思います
では、その試験の難易度はどれくらいなのでしょうか?
いくつかの視点で見てみます。
中小企業診断士試験の合格率 難易度の目安
まずは分かりやすい難易度の目安として合格率を見ていきたいと思います。
中小企業診断士試験は1次試験と2次試験があります。
年度ごとの合格率とともに、1次試験と2次試験の合格率を掛け合わせたものも記載しておきます。
合格率 | 1次試験 | 2次試験 | 1次×2次 |
22年度 | 15.90% | 19.50% | 3.10% |
23年度 | 16.40% | 19.70% | 3.23% |
24年度 | 23.50% | 25.00% | 5.88% |
25年度 | 21.20% | 18.50% | 3.92% |
26年度 | 23.20% | 24.30% | 5.64% |
年度によってばらつきは出ていますが、1次試験2次試験ともに20%前後の合格率で推移しています。
1次試験2次試験を通した合格率では、3%~6%弱となっています。
平均的に見るとだいたい4%と言えます。
合格率4%とみるとやはり難易度の高い試験だといえると思います。
ただし、1次試験には科目合格が用意されていますし、1次試験合格者で2次試験に落ちた人は翌年度の1次試験は免除されます。
複数年で狙うという方法もあります。
実際に多くの人は複数年かけて勉強、受験しています。
とはいえ、もちろんストレート合格も可能です。
私自身も1年未満の勉強時間でストレート合格しましたので、狙うことは十分できます。
⇒中小企業診断士試験の勉強法はこちら
中小企業診断士試験範囲
中小企業診断士試験の特徴としては範囲が広いということが挙げられます。
他の仕業であれば、例えば税理士は「お金」に関すること、社会保険労務士であれば「人事労務」に関することと特定の分野を深く勉強することになります。
一方、中小企業診断士は「経営」に関することということでかなり幅広く、1次試験は実に7科目にもわたっています。
その7科目は以下となります。
それぞれの科目で求められる知識が全く違います。
つまり、一つのことを深堀りするというよりは、広い範囲を勉強する必要があります。
そういう意味でも難易度は高いともいえます。
ただ、合格条件は「総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満のないこと」です。
苦手な科目であっても足切りにならない40点以上を狙い、得意科目で点数を稼ぐということは可能です。
全てを完ぺきにする必要はないので、バランスの良い勉強の仕方をすることが大切です。
勉強時間の目安
勉強時間の目安は一般的には1000時間とも言われています。
そういわれるとたいへんそうに感じるかもしれませんが、これもやり方次第です。
私自身の勉強時間ははっきりと計算したわけではありませんが、10か月で800時間くらいだったと思います。
とはいえ、その勉強時間のほとんどは通勤電車の中や移動中などのスキマ時間の活用でした。
机に向かって勉強したのは、おそらくその半分くらいだと思います。
ここまで見たように中小企業診断士試験は合格率が低く、勉強範囲が広いということで決して易しい試験ではありません。
一般的には難易度の高い試験と呼ばれています。
しかし、効率的な勉強をすることで短期間での合格も十分に狙えます。
そして簡単ではないからこそ合格すると価値が高いといえます。
中小企業診断士試験を合格するために、どのような勉強をすればよいかは以下をご覧ください。
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